ことこと煮こんだ何か

どうしようもない日々

姉としてのぽんぽんについて

9期は歳が最大2歳しか離れておらず、デビュー直後進級してからは中学1〜3年生にすっぽりという収まりの良さでした。その中で、同い年のりほかのは年少組、歳が一応上のぽんぽんは年長組として扱われることが多かったように思います。

かのんちゃんは(というより9期全員なのですが)実生活では姉の立場で、その分最年少で元気キャラのわりに甘え下手というか、妹キャラになりきれない部分がありました。特に先輩たちに寄っていくのはなかなか遠慮しがちで。そんなかのんちゃんを実際姉のように見守ってくれていたのは、ぽんぽんなんじゃないかなと思います。

「みずきちゃんが教えてくれたから…」に代表されるように、完全な素人だったかのんちゃんに芸能界、ハロプロ、パフォーマンスについて丁寧に教えてくれたフクちゃん。オーデの頃から話しかけられ、その後も「できない2人」として一緒に、辛酸をなめつつ必死に先輩のパフォーマンスに食らいついてきた生田。寄り添い方は全く違うけど、どちらも「姉」のポジションにすごくそっくりだと思うんです。

あと今回ツアー参加して思ったのは、'15からこっちぽんぽんそれぞれの伸びがすごい!ということ。

フクちゃんはリーダーになってから歌の迫力がぐんと増してスキルも上がって堂々としたパフォーマンスになってきた、とは思っていたのだけど、5ヶ月ぶりに生で聴いたらお嬢様感残しつつも、激しさが荒々しく加わってとってもドキドキした。

生田はソロパートで表情も歌声も固まり気味だったのがかなりほぐれて、堂々と、というよりは自然体で決めてくるのがとてもらしくて素敵だった。年上ポジションも落ち着いてきたのか、すごくオトナに見せる動きやショットが増えていた。

で、結論としては「ぽんぽんのニコイチっぷりがさらに進化していて本当にヤバイ」。今まで丁寧ではあるけどひとつ殻を破りきれない感じのあったフクちゃんが激しく感情的なパフォーマンスを手に入れ、一方で運動神経を生かしたバネと派手さのダンスという印象だった生田は、上品なしなやかさの演出を手に入れた。お互いの得意分野をそれぞれ身につけ始めて、それなのに正反対な雰囲気もさらに残出てきている。混ざらないのに混じり合ってる感じ。ひー!

でもふたりともそっくり同じ目をしていたのが「愛あらば IT'S ALL RIGHT」の時。かのんちゃんを見つめる目が、とってもやさしくて大切そうなまなざしで、ぽんぽんの愛情の深さにじんわりした。この時の2人の目は、後輩たちと違って同期だからこそ、でも歳上だからこそのまさしく「お姉さん」みたいな見守りの愛にあふれていました。


きっとかのんちゃん卒業後、9期が2人になることで、ぽんぽんの同化兼分化現象はさらに進む気がする。でもきっと、ふたりとも根本に持っている心みたいなものはきっと一緒なんだろうな、とこの曲を見ていて思いました。かのんちゃんのお姉さん2人、ありがとう。