ことこと煮こんだ何か

どうしようもない日々

上手から下手まで駆け回って

歌、ダンスと順に語ってきたので、今日は流れでお芝居について。


おそらくかのんちゃん自身は、演技に執着がないというか、あまり得意ではないなあという意識があるのではないかと思います。

かのんちゃんは前にも書いた気がするんですが普通の子としての感覚を強めに持っている子で、それは芸能人としての自分をかなり客観的に捉えている部分が大きい、とほぼ同じだと思うんです。いかにもアイドルチックなことをするのもためらいがちだし、自分で進んでネタ要員になりにいくところあるし。結構周りにどう思われるか気にしちゃうタイプ。

だから、「演技にのめりこんで役に入りこむ」というのは、なかなか彼女にとって難しかったんじゃないかと思うんです。夢中になるのとは違います、役の人格1人だけになる、ということです。

個人的には鞘師も憑依型ではなく冷静な自分でチェックしながら演技するタイプだったと思うのですが、かのんちゃんよりバランス感覚が優れていた。かのんちゃんはやっぱりその点不器用で、演じている自分を見る自身の目に負けちゃって、あっ今素で反応しちゃったなとか、演技しようと思ってる演技だなあとか、粗というかほころびっぽいものはちょいちょいありました。わたし生で見たのリリウムだけですけれど。

そんなわけで、かのんちゃんがお芝居に苦手意識を持ってしまうのもしょうがないし、あんまり重大な役がもらえないのもまたしょうがないかな、とは思っているんです。


……それでも!ヲタクとしては!やっぱりばっちり目立って大活躍して舞台を支配するかのんちゃんが見たかったなあああ!!!


人数の多い舞台ばかりだったし仕方がないんですけど。もっと少人数で、ガッツリ真剣に演技指導してもらって、そして演じるかのんちゃんの姿を、夢想せずにはいられないのでした。